世界に250万人いる鈴木の中の一人、デューク鈴木から電話があった。
この北海道出身の鈴木とのファーストコンタクトは7年前、
大学1年の時である。
アドベンチャークラブに入部しようと部室にはいると
そこにこの男がいた。
弟子「あなたも新入部員の方ですか?」
鈴木「・・・」
弟子「秦野に住んでるんですか?」
鈴木「・・・」
先輩「弟子君は秦野?どの辺?」←(フォロー)
弟子「ジャスコの近くですね」
鈴木「ジャスコってどぉこぉにぃあるんだよぉー」
初めて聞いた鈴木の声がドスのきいた超低音のこれだったので
その時から俺の中で世界の250万人の中の鈴木は
250万人に一人の鈴木になった。
と同時にデューク鈴木になった。
声だけは気合いが入っているが本人は
世界一引き際を心得た保守派である。
口癖は「引き際が大切だ」
しかし、富士山登山口で女の子と知り合ったので、
一緒に来ていたナカニシを見捨てて勝手に
女の子と登山しに行ってしまうといった積極的な一面も持つ。
鈴木が久々に電話をかけてきてくれた。
嬉しいかぎりである。
近況を聞く。頑張っているらしい。
俺も頑張ろうと思うのだった。