40代の変態へ捧げます

40代前後で未だ5.0w/kgを目指してトレーニング積んでいるあなた、もしかして年代別どころかエキスパートクラスに返り咲こうと画策すらしているあなた、当然マイノリティです。変態勢です。ちなみに私もです。そんな生き方に不安を感じ始めた方たちに届けなければいけないお話がございます。

 

加齢は状況の一つ。

1年自転車から遠ざかった40代のマイノリティがトレーニングを再開して2ヶ月でFTPが元通りになりました。マッスルメモリー、不死鳥、何でも良いです。できるできないの話ではないのです、やるかやらないかの話なのです。いいですか?私がロードバイクを始めたのは、不動峠で黒光りするヒラメ筋を持った御年60代くらいの方が、クロムメッキのフレームに乗り、ご機嫌でまくっていったからなんですよ。いるんです、超人は。プリンス・カメハメは実在します、たぶん。負け犬になるのは一瞬ですが後悔は一生です。ゴールスプリントやヒルクラのアタックで何度も痛い目に遭いましたよね?あのときなぜ頑張らなかったかと後悔しますよね?若手にその時の後悔を、むしろ美談のように熱く語ったりしちゃってませんか?ちなみに若手は相槌を打ちながらも黙れ負け犬って思ってます。結果を出さねば誰も認めてはくれません。

老眼は進んできます。ひげも鼻毛も白髪がまじります。最近スネが締まってきたとか思ってませんか?勘違いしてはいけません。あれは水分が保てなくなった老化の現れです。でも大丈夫。見た目はともかく、きちんと体重管理して高強度練やってお金もかければタイムはそれほど落ちないんです。40代なんでお金は惜しみなく使ってください。アミノ酸とかタンパク質とか法で禁止されているもの以外は全部使ってください。老後にためている積立年金は新型DURA12速にしてください。かけたお金の額は覚悟の量に比例するのです。

残念ながら事故は起きるものです。折れるときは折れます。しかし、大腿骨転子部骨折手術直後のリハビリで、エアロバイク追い込みからの医師怒られネタを自分もやってみたいとか思ってますよね。40代にもなって美味しいなとか考えてるあなた、いつまでお祭り野郎なんだか。でもそういうあなたが大好きです。ちなみに肋骨はここ3年で多分2回は折りましたが、病院に行かなければ骨折とは確定診断されないから気にしなくて大丈夫です。ちなみに怪我したら会社に穴がとか心配されているでしょうが気にしないでください。今まで職場で様々な傷病人を見てきましたが、変わらず仕事は回ってました。あなたという歯車の代わりはそこら中に転がってます。

 

レストは甘え。

自転車を乗らない日が1日でもあると罪の意識が芽生えますよね。当然です。神の怒りに触れる気ですか?あなたがサボった日にあなたのライバルはZWIFTでCarson+2やってます。最近練習出来てないアピールするやつに限って、ストラバ見たらしっかり追い込んでたりします。極悪な変態に至っては、ストラバにアップすることすら控えてライバルの油断を誘おうとする奴すらいます。Twitterの「今日はレスト」を信じてはいけません。あれは全部嘘です。スタートラインに着いたとき「久しぶり」「スプリント勝負ですね」とか言って、一緒に行く約束してたのに、赤城の料金所跡地過ぎたときに突然アタックかけてきたりするわけです。レースでは全員が敵なんです。天照を見て下さい、チームワークなんて存在しません。エキスパで潰し合いが普通なんです。皆さんも、あのときに与えられた屈辱を忘れてはいけません。ですから少しでも時間があるのであれば、トレーニングのことだけを考えてください。がむしゃらさが抜け、3~4年目位で戦線から消えていった人たちは、二度と帰ってきませんでしたよね?大切なことを伝えますね、あなたの周囲の変態はあなたの寝首をかこうと常にたくらんでいます。勝たなければ意味がありません。諦めたらそこで試合終了です

 

必要なのはTSS。

小貝川の土手を平和に走って、ああ気持ちいいなとか、そんなのは米寿を超えたご褒美にとっておいてください。トレーニング中にちゃんとランチとか食べに行ってしまったら、カロリーとか強度とか気になって食事を楽しむどころじゃないですよね。時間ももったいないとか感じちゃいますよね。そんな暇があったら1でもTSSを増やしてください。TSSってトレーニング・シアワセ・スコアの略なんです幸せになりたかったら走るしか無いのです。補給などセコマでコスパ考えとけばいいんです。300km走ったときの折返し地点でのランチならまだ許容は出来ます。誤って平和なグループライドに参加してしまい、うっかりTSSとかFTPの話など出そうものならドン引きされますよ。パワーメーターとか普通の装備品じゃないんですよ。「ケイデンス?」って言われる未来が見えます。

 

お前は地球の中心じゃない。

自分が特別だと思ってます?ちょっと強くなったとか思ってます?まだ上には上がいるんですよ。いつもZwiftレースがかぶる方がいて、気になってストラバ調べてみたら私より年間1万km以上多く走ってて、「この人仕事されてるのかな?」とか心配すらしたものです。宇宙人はどこにいるかわかりません。ですから、たまたま出会った人にマウントを取ろうとするのは絶対に危険です。そこらに変態はいます前に「君レースでてるの?ぼくはエキスパで走ってるけどね」とか言われて愛想笑いしてたんですが、たまたまその場に居た友達が「そのレースでこの人表彰台乗ってましたよ、見ませんでした?」とかバラしたもんだから場が完全に凍りついたことがあります。当然のように自分以上の変態は世に溢れかえってもいるのです。独断と偏見のイメージですが、上位20%までは筑波山、そこから上はエベレストです。

 

ですから安心してください。変態には変態が寄ってきます。周りが変態だらけになってマイノリティと感じることもなくなります。ただその常識を自身のコミュニティの超えた場所で発揮しないでください、人格が問われます。これからも終わりなきトレーニングを積み重ね、ロードバイクという戦いの螺旋を楽しみましょう。

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