電車男

電車男と言ってもダメ男の恋愛美談ではない。
俺が出逢った救いようがない心底ダメな電車男である。
見るからに社会不適合のオーラを漂わせていたのはその行動にある。
秋葉原から乗ってきたその男、
俺の隣に座り、ぶつぶつ言いながらニヤリと笑い、
なんとフィギアを作り始めたではないか！
ここを何処だと思っているんだ！？
乗車率７０％はあろうかという総武線だぞ！
しかし全く周囲の目を意に介さないオタは自分の世界にどっぷりつかっている。
横からそのフィギアの部品取り上げてお茶の水辺りに捨ててぇ・・・
その後仕事して税金と年金納めろと説教してぇ
しかしまぁ逆に考えればこいつは本能のまま生きてる
まさにナイフみたいにとがった奴なんじゃないのかと思う。
そこでオタとしての資質を試してみようと思い、
隣から、幼なじみでshunからもらった同人音楽を携帯で鳴らす事にする。
てれて～れててて～♪
昔のファミコンのようなmidi音が車内に響き渡る。
はっ反応したw！ Σ（゜д゜lll）
しかしこれ以上お近づきにはなりたくないと心底思ったのであった。